まずは、家賃収入や配当収入を給与所得に換算します。
そのうえで、養育費・婚姻費用の「算定表」にあてはめて、養育費・婚姻費用の金額を求めます。

【換算の方法】
家賃収入や配当収入の額面は、給与所得の額面と同列に見ることはできません。
なぜなら、家賃収入や配当収入は、給与所得とは異なり、収入を得るための被服費・交通費・交際費などの職業費の支出がないからです。
そして、職業費の統計値は15%とされています。
そのため、家賃収入や配当収入を「1-0.15」すなわち0.85で割ることにより、給与所得に換算されます。

【具体的な計算例】
給与所得が500万円、家賃収入が120万円あるとします。
この場合、家賃収入120万円を0.85で割ることにより、141万1764円に換算されます。
そして、給与所得500万円と、家賃収入を給与所得に換算した141万1764円を合算すると、合計641万1764円となります。
この641万1764円を「算定表」にあてはめて、養育費・婚姻費用の金額を求めます。

【関連Q&A】
●特有財産からの収入(家賃収入や配当収入など)は、養育費・婚姻費用を計算する際の収入に算入されますか?