事案内容:親権
依頼者:30代の女性
相手方:50代の男性(会社員)
結婚歴:7年
子ども:1人

1 夫婦の状況

依頼者は、夫との性格の不一致により、子どもを連れて自宅を出ることで、別居に至りました。
夫は、当初、離婚することを拒否していましたが、その後、離婚には応じるものの、子どもの親権を要求するとともに、不倫・浮気を疑って慰謝料を要求してきました。

2 相談・依頼のきっかけ

相談者は、自分で離婚調停を申し立てましたが、自分だけでは対応が難しいと感じ、弁護士に依頼して対応したいとのことで、ご相談・ご依頼いただきました。

3 当事務所の活動

調停において、当事務所の弁護士は、依頼者のご希望に従って、子どもの親権は絶対に譲らないと主張するとともに、不倫・浮気は事実無根であることを主張しました。
しかし、夫が子どもの親権を主張するとともに、依頼者の不倫・浮気を強く疑い、親権及び金銭面での折り合いがつかず、調停は不成立となり、訴訟を提起することとなりました。

訴訟でも引き続き、当事務所の弁護士は、子どもの親権は絶対に譲らないこと、不倫・浮気は事実無根であることを強く主張しました。

4 当事務所が関与した結果

夫は、最後まで親権を主張し、不倫・浮気の慰謝料請求を維持し続けたため、証人尋問を経て、判決となりました。

親権については、調査報告書(家庭裁判所の調査官が、子どもの監護・養育状況を調査して裁判所へ報告する文書)において、依頼者の監護・養育状況に問題はなく、親権者を依頼者とするのが相当であるとの意見が出ていたところ、証人尋問を経て、判決で、無事、親権者は依頼者と指定され、適正な額の養育費も獲得しました。

また、慰謝料については、証人尋問が実施された結果、不倫・浮気の事実は認められず、慰謝料は0円となりました。

5 解決のポイント(所感)

当初は離婚に応じなかった夫が、その後、離婚には応じるとしながら、親権や慰謝料などの様々な要求をしてくることは多いです。
特に親権については、子どもと一緒に暮らしている妻の側としては、本件の依頼者のように、「子どもを連れていかれてしまうのではないか。」と、不安でいっぱいでどうしたら良いのか分からずに悩んでおられる方が少なくありません。

この点、専門家である当事務所の弁護士が、親権の獲得に向けてアドバイスし、しっかりと法的な主張をすることはもちろんのこと、不安な気持ちでいっぱいの依頼者を励まし、厚くサポートをすることで、無事に親権を獲得することができました。