70代の男性が、妻から約2000万円の預貯金等の財産分与と慰謝料を請求されたのに対し、350万円の支払に収めた事案(調停離婚) 事案内容:財産分与 依頼者:70代の男性(無職) 相手方:60代の女性(パート) 結婚歴:23年 子ども:なし |
依頼者は、妻との性格の不一致などから、夫婦関係が破たんし、妻が家を出る形で、別居に至りました。そして、妻は、弁護士を立てて、離婚調停を申し立ててきました。離婚調停で、妻は、約2000万円の預貯金等の財産分与と、言葉の暴力等を理由とする慰謝料を請求してきました。 |
妻が弁護士を立てて離婚調停を起こしてきたため、こちらも弁護士に依頼して臨みたいとのことで、ご相談・ご依頼いただきました。 |
約2000万円の預貯金のほとんどは依頼者の退職金でしたが、依頼者は結婚してすぐに退職したため、財産分与の対象となる金額は一部に過ぎないと主張し、分与額を争いました。また、言葉の暴力等はなかったと主張し、慰謝料を争いました。 |
ご依頼から約3か月で、依頼者が妻に350万円を支払う内容での調停離婚が成立しました。また、年金分割の取り決めもされました。依頼者は、500万円程度までの支払は覚悟していましたが、当事務所がしっかりと金額を争ったことで、依頼者が想定していたよりも有利な結果を得ることに成功しました。 |
本件のように、財産を多く持っていると、離婚の際に不当に多額の財産分与の請求を受けることが多いです。財産分与の対象となる範囲をきちんと見極め、適正な分与額に収めることが大切です。 |