事案内容:財産分与
依頼者:50代の男性(会社員)
相手方:50代の女性(専業主婦)
結婚歴:29年
子ども:2人(すでに成人)

1 夫婦の状況

依頼者は、妻との性格の不一致から、別居状態にありましたが、妻が離婚について明確な答えを出してくれないため、こう着状態でした。

2 相談・依頼のきっかけ

依頼者は、離婚の話を進めるための手続や財産分与について当事務所にご相談いただき、弁護士を立てて離婚協議に臨みたいとのことでご依頼いただきました。

3 当事務所の活動

当事務所の弁護士は、妻に対し、手紙を送って離婚協議をスタートしました。
すると、妻の側も弁護士を立てて、弁護士同士の交渉となりました。
妻の側は、当初は離婚に対して消極的でしたが、当事務所の弁護士による交渉を経て、離婚を認める方向に転換しました。
そして、話し合いの中心は、財産分与となりました。

4 当事務所が関与した結果

妻の側は、財産分与として、依頼者名義・妻居住のマンションのほかに、1000万円を請求してきました。
依頼者としては、マンションを妻名義とすること、その分手元に生命保険や預貯金を確保し、公平な分与内容とすることを希望していましたが、1000万円の請求は過大な金額でした。
そこで、当事務所の弁護士が粘り強く交渉を重ねたところ、最終的に100万円の支払に収める結果を得ました。

5 解決のポイント(所感)

妻が離婚に同意するかどうかから始まり、財産分与の金額の調整など、交渉は難航続きでしたが、最終的に適正な範囲での解決を勝ち取りました。
依頼者の希望を踏まえつつ、粘り強く交渉していくことの大切さを再認識した事案でした。